歯の生え換わり

今回は歯の生え換わりについて書きます。

乳歯から永久歯への生え換わりは5~6才頃に始まり、12~13才頃には終了します。(上下合わせて28本の永久歯が生えそろうことになります。)

まず最初に抜けてしまう乳歯は下の真ん中の前歯です。そのメカニズムは、あごの骨の中ある永久歯が歯としての形をととのえつつ、乳歯の根っこに近づき、押してきます。このことによって乳歯の根っこは吸収が進み、短くなってグラグラするようになってくるのです。

よく乳歯の裏側から永久歯が生え始めているのに乳歯はいっこうにグラグラしてこないということがあります。これは乳歯の根っこの吸収が不規則に起こっている場合が多いようです。永久歯が生え始めてきているのは、乳歯を早めに抜いたほうがいいですよという合図と考えてよいでしょう。あまり放置すると永久歯がそれた方向に生えてきますので注意が必要です。

歯の生え換わりは、子供が自分自身で身体の成長を感じ、また貴重な体験をするときでもあります。自分で一生懸命、歯を抜こうとしているときにはぜひ応援してやってください。