歯を長持ちさせるために(TCHについて②)

前回は上下の歯が弱い力で接触していたとしても、それが長時間続いた状態(TCH:上下歯列接触癖)は歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすことがあるということをお話ししました。

TCHは普段、無意識のうちに行われていることが多く、自分にその様な習癖があるとはなかなか気付きにくいものです。リラックスした状態で唇を軽く合わせた時、上下の歯はどのようになっているでしょうか。上下の歯は接触していませんか。また上下の歯が接触している場合の方が、楽に感じる、しっくりくるという方は要注意です。

ではどの様にTCHを軽減させていけば良いのでしょうか。まずは自分がTCHの状態にあることに気づくことが大切です。「歯を離す」などと書いた張り紙を目の付く場所に何枚も貼り、上下の歯が接触していないか絶えずチェックしていきましょう。上下の歯が接触していた場合はすぐにリラックスして、歯を離すようにします。これを繰り返しているうちに、張り紙が目に入らなくても上下の歯の接触に気付くようになってきます。

日常生活でストレスや不安を感じていたり、集中して作業をしている時、ふいにスマホをいじったりしている時などは上下の歯が接触した状態になりやすいので注意していきましょう。。